分断国家アメリカ

分断国家アメリカ、よな。「リベラルな州はますますリベラルに、保守的な州はますます保守的に」もう、都市部と田舎で分離しちゃえよ。

 

アメリカは二大政党制や多様な人種もあって「中道」が成立しにくい。それからすると、日本の自民一極体制は「中道」にとって実に都合がいい。ってか、日本国民のほとんどが中道なんで当たり前だけど。

 

アメリカは今まで「中道」を無視して、「大きな政府と小さな政府、リベラルと保守」の対立という選択をしていた。それに対し、トランプのような孤立主義は理念対立を超えて、より多くのアメリカ人を満足させるため「結果的に中道政策」になりうるかもしれない。

 

この新孤立主義は、リベラル疲れのある英EU離脱にも見られる傾向である。人々は冷戦後のリベラルの理想主義や人道主義に幻滅しているが、かといって過激な人種差別までは行きたくない。

 

とはいえ、どこまでが人種差別なのか、どこまでが必要な区別なのか。不法移民と難民は無条件で受け入れなければ差別なのか? 不法移民と難民、テロに代表される問題は、アメリカの「政治的に正しい言説」がもはや機能しなくなっていることを表している。だからリベラルでも保守でもない第三のトランプが選ばれたのである。

 

人々はそういう地点で揺れていて、今は各人種や各宗教、経済の最適な距離感というものを新孤立主義によって探ろうとしている。

 

(でもまあアメリカの場合、もっと単純に減税目当ての人や、レーガン再来を夢見る人が多かっただけかもしれない)