女子高生の会話は情報理論に忠実である

女子高生の会話は情報理論に忠実である。

 

すなわち彼女らはデータの質は扱わず(言語の意味や重要性は扱わず)、確率論的に扱えるデータの量だけを扱う。

 

だから、「マジで」「ウケる」「ヤバい」だけを確率的に扱っても女子高生同士の会話はかなりの確率で成功する。

 

また女子高生の単語の圧縮はデータ圧縮に通じるものがあり、情報源符号化の基盤となっている。

通信量の圧縮を信仰する彼女らは、これら3文字の単語から容易に膨大な通信量を復元可能である。彼女らが「ウケる」と言ったとき、そこには言外の様々な付随情報が復元されている。

 

さらに女子高生たちは言語の堅牢性に敏感であり、ノイズの多い伝送路で信頼できる通信を行うため、特に「マジで」「ウケる」「ヤバい」といった圧縮された単語を多用し、仲間同士確実な転送レートを保っている。

 

こういう短い通信ほどノイズに強い、つまり堅牢である。これは情報圧縮とも関わる。

 

例えば「おはようございます」では長すぎノイズが混じりやすい。

しかし、「おは○うご○いま○」とノイズが混じっていても一応、理解可能ではある。

 

どうせこれなら、最初から「おは」だけに圧縮しておけば、通信量もノイズに対する強さも優秀である。男たちが文明を得てから数千年かかってやっと理論化できたこれらの理論を、女子高生たちは生得的に知っていた。

 

やはり女子高生は素晴らしい高等生命体である。

きっと女子高生は、男たちよりも数百年、いや数千年進んだ知識とテクノロジーを持っているのであんなに奇妙に見えるのだろう。