今日のひねくれた考え

WOW WAR TONIGHT~時には起こせよムーヴメント歌詞入り【高音質】 - YouTube



wow war tonight 時には起こせよムーヴメント」とか懐かしいなと思って、思わず聴いてしまった。

これはあざとさも満載の、仕事に疲れたセンチメンタルなリーマンソングに過ぎないとも言えるが、それでも意外に悪くない。最近の流行のポップスと違い、何か元気が出る。

何がそう思わせるのか、少し考えてみて分かった。

この曲は「今夜もなんとか自分で自分を守れ」とだけ言う。

決して「頑張れ、大丈夫、君を守る」とか言わないし、「寂しい、切ない、誰かにいて欲しい」なんて言わない。

この曲は「みんな」とか「仲間」とか出てくるが、誰かに何かを言ってるフリをして、徹頭徹尾、「自分について、自分へ向けてだけ」を歌っている。

そこには必死で何も余裕なく、助けてくれる友達や恋人もなく、孤独な自分を無理やり励ます自分だけがいる。

そして、徹頭徹尾、「自分について、自分へ向けてだけ」歌うことが、逆説的に似たような多くの孤独な人へ向けた言葉になっている。

 

この逆説がむしろ、孤独な人には効く。結局、孤独な人が求めているのは安っぽく都合のいい励ましではないし、寂しい、誰か理解してといった泣き言でもない。

孤独な人が求めているのは、自分と同じように孤独な人の一人っきりの苦闘なのだ。


もちろん、これを聞いた人たちも相変わらず孤独でバラバラなままで、「今夜もなんとか自分で自分を守る」ことしかできない。

孤独な人について、歌は助けられない、助けるとも言わない。 でも、その突き放した優しさが孤独な人にはありがたい。