読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

小学生でも理解できるいい脳モデル

以前に流行った「むちゃくちゃな単語の羅列なのになぜか読める文章」というものがあった。 


『こんちにわ みさなん おんげき すでか?』

のような文章だ。

人間の脳はおそらく、「行列的計算」をしているので、こういった文章がスラスラ読めてしまう。

これはパソコンのファイル圧縮などとも同様の技術に近いかもしれない。
つまり、情報理論での「伝送路符号化」に近い。

 

人間の脳は重要なキーポイントだけ見ていて、あとは割と適当だ。そしてそれが抽象化という高度な能力の源泉になっている(ちなみにサヴァンは抽象化が下手なので、いくら超人的記憶力などがあっても重要なキーポイントが分からず生存能力は低い)。

「おは○○ご○い○す」 を見て、人間の脳は「おはようございます」と勝手に推理できる。 さらには圧縮して、「おは」だけで認知に成功する。

これに働いている「行列的計算」とは一体何なのか。

 

記憶の簡易モデル

1と1なら増える。1と-1なら減る「べき乗」の「行」があるとして。
(1)
(1)
(-1)

1行目と2行目なら増える。1行目と3行目、2行目と3行目なら減る。
これがシナプスの電流の強さ、オンオフを規定する。
これをパターンAとする。

下記の「列」がニューロンのモデル。まだ真っ白で何も記憶していない。
これに先ほどのパターンAの電流が3回走って、記憶したとする。

(000)  (1) (0 3 -3)
(000)  (1)= (3 0-3)
(000)   (-1) (-3 -3 0)

脳は右のような変化を遂げる。
この脳が最初の(1)(1)(-1)を思い出そうとしたとして、このパターンAを掛けてやれば、 変化した脳であっても正解が出る。


(0 3 -3) (1) (6)                     (1)
(3 0-3)×(1) =(6)=ニューロンはオンオフの2進数なので  (1)
(-3 -3 0) (-1) (-6)                    (-1)

上記のように記憶を思い出せる。
試行回数が少ないときは、断片的にしか正解しないこともあるが、これも脳的だ。

また、このモデルは「推理」もできて、(1)(1)(何か分からない)のときも
「何かわからない箇所」に「0」を代入してやれば正解が出たりする。

人間の脳はたかだか1000億のニューロンと1000兆のシナプスの組み合わせにすぎない。 人間が人間である必要はもうすぐなくなるだろう。

 

追記。

これ、小学生でも理解できるいい脳モデルなんだよな。足し引き掛け算しか使ってないんだもん(生存性を重視すれば、脳細胞が毎日ゴロゴロ死んでも大丈夫なシンプルで並列的な機械にならざるを得ない。だから脳は単純で多重的)。

 

実際のお受験小学生はもっと難しいことやってると思うんだけど、必要なのはこういう知的好奇心に電流の走るものじゃないかと思う。

ちなみに自分が中学受験したときは、理数科目で10点~20点ぐらいしか取れなかった。それでも進学できてしまったので、やっぱ内部進学ってどう考えても癌だよね。