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感覚でやれていたことを他人に指導してはいけない

そういや、少年野球なんかで未だに「まっすぐ投げろっつってんだろ!」みたいな、感性指導をする人がいて驚いた。

 

当たり前だが、少年はどう投げればまっすぐボールが飛ぶのか分からないから、まっすぐ投げられないのである。「まっすぐ投げろ」では少年には理解できない。これはまるで「Q、大金持ちになるにはどうしたらいい? A、大金持ちになればいい」と答えるようなナンセンスである。

 

少年は理想のフォームが具体的にどのようなものか分からない。具体的というのは、例えば肘の角度をどこまで上げるか、握力をいくつかけるかといったような、物理的で理論に基づく具体性だ。

また、少年は現在の自分がどのようなフォームであるのかも知らない。これでは現在のフォームから理想のフォームに修正するという作業のどこの部分にもタッチできていないずさんな指導と言わざるを得ない。

 

今はすでに実績ある名選手の理論やフォームをいくらでも情報収集できる時代である。また、今の時代は気軽にスマホで動画撮影できるのだから、その子供が投球しているところを客観的に提示してあげることも可能だ。

 

ところが、やばいコーチや指導者ほど、自分が現役のとき感覚でやれていた成功体験に頼って、その感覚をあいまいな言葉で伝えようとする。しかしそれは結局個人の感覚に過ぎず、理論や物理的具体性がないので子供に全く伝わっていない。

「とにかく基礎練習を一生懸命やれば分かってくる」みたいなことを言う指導者は、子供に無駄な時間とストレスを与えていることを理解していない。

 

まあ、田舎のやる気のない小さいチームというのはそういうものだろうが、まず理論をもって子供に接することのできない指導者というのはやべえよなあ、と思ったのでした。