移民政策は本当に難しい

移民政策は本当に難しい。これが正解とかないので、何を選ぶにしても相当なデメリットがつきまとう。

どの方法にしても、デメリットを甘受して割り切るしかないのだが、多くの人はデメリットの存在しない完璧な回答があると思い込んでいる。だから自身の選択についても十分割り切れていない。そこが問題だと思う。

 

移民賛成派なら、テロや貧困移民、文化トラブルという負担を甘受する必要がある。

たとえばテロで自国民が死んだら、「非合法行為はダメだし悲しいが、これは発展のための必要経費だ」と言い切れるだけの割り切りが必要になる。

貧困移民に対しては「君たちは奴隷だ。でも頭が良ければ奴隷から脱出できる」とはっきり言う必要がある。

しかし自称人道主義者はこうしたことを言わない。

 

移民反対派なら、経済発展の停滞を認める必要がある。収入が停滞しても国際競争力が落ちても文句を言わない割り切りが必要になる。しかし国際競争力で明らかに不利になることを認める移民反対派はあまりいない。

 

うーん、こうしてみたら資産がいくら以上で移民を認めるとか、そういう条件付き案が現実的でいいように思える。

 

こういうやり方をすると、差別主義とか基本的人権がどうこういう人がいるが、移民に厳しい条件を課しているヨーロッパのミニ国家やUAEシンガポールには何も言わなかったりする。たとえば、モナコモナコで経営を行うか、モナコ企業の従業員でない場合、30万ユーロ(約3600万円)がないと移民できない。

ようするにモナコ「貧乏人は来るんじゃねえ!」とはっきり言っているのである。

シンガポールだと、収入証明ができないと即国外退去になる。勝手に家族を呼んだり妊娠してもやはり即国外退去。妊婦だといっても容赦しないのがシンガポールである。

 

現実的にはこうした厳しい条件付き案と割り切りがいいだろう。

 

ちなみに入国審査やビザについて、ある特定国に対して厳しかったり、甘かったりするのはごく当たり前のことで世界中どこの国でもやっている(日本のパスポートだとどこの国でも簡単に入国できるよね)。それは単なる国家の信用であり、別に差別でもなんでもない。