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家紋でいいんだよ、家紋で

それにしても日本車のエンブレムのダサさ、安っぽさはなんとかならねえのかな。メーカー名の頭文字のアルファベットじゃ歴史やブランド力も何もあったもんじゃないわ。

 

つーか、車のエンブレムは家紋でいいんだよ、家紋で

こっちの方が外人だって喜ぶし認知度はずっと上がるだろ。せっかくある歴史をなぜ生かさなかったのか。

家紋一覧

 

それに比べ、アルファロメオのエンブレムは歴史を感じさせる。これはミラノの市章である赤い十字とヴィスコンティ家の紋章である王冠を被った大蛇(竜)が人を飲み込む図だが、これが諸説あって興味深い。

一つ目は、その昔、ミラノを治めていたヴィスコンティ家の者が森の中で竜に襲われた子供を助けたというもの。二つ目は、 初代オットーネヴィスコンティが決闘で倒したサラセン人の盾に刻まれていた紋章であったという故事に由来するというもの。三つ目は、改心した大蛇(竜)が異教徒であるイスラム系のサラセン人を飲み込んでいる図であると言われる。

 

そして赤十字は、第1回十字軍遠征時に聖地エルサレムの城壁を最初に登り、十字架を立てた者がミラノ出身であったことに由来する。

竜に襲われていた子供を助けた説なら、ほのぼの童話で終わる話だが、そのほかの諸説やキリスト教の歴史と合わせてみると、また別の歴史が見えてくる。

 

キリスト教において大蛇(竜)は邪悪の象徴であることが多いが、普通に考えて邪悪なものを紋章に描くはずがない。邪悪が描かれるときは、邪悪を倒したときか改心させたときである。二つ目の説でイスラム系サラセン人の紋章であったということは、十字架が異教徒を屈服させたという象徴と見ることができる。だから十字架とセットで大蛇(竜)を描いたのではなかろうか。

 

また当たり前だが、ローマがキリスト教を国教化するまではヨーロッパ各地にキリスト教とは異なる信仰があった。それはキリスト教にとって改心させるべき大蛇(竜)であった。三つ目の説を考えれば、大蛇(各地の信仰)をキリスト教に改心させてイスラム系のサラセン人を飲み込ませた(征服した)というのは、ヨーロッパの信仰をキリスト教に統一し、全ヨーロッパの総意として十字軍が行われ、イスラム系を打ち破ったという象徴ではないだろうか。それはキリスト教の征服の歴史そのものであるかもしれない。

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