今の若者が健全な証拠

今のラノベやアニメは異世界転生モノばっかり。現実世界でダメダメな主人公が異世界に飛ばされて大活躍というようなものが溢れている。だがここで言いたいのは、今の若者は現実逃避ばかりしたがってけしからんということではない。

 

若者が現実逃避したがるのは昔も一緒。60年代の革命の夢とか、バブルの幻影とか、いつまでも続くように思えた高度成長とか、日本の若者はいつもそういった妄想と現実逃避先の中に生きてきた。

 

昔の若者は現実的にありえない革命の夢や、無限に続く経済発展などを本気で信じていたのだ。本気で信じていたからこそ、それらが破綻したとき本気で衝撃を受けた。しかし、もう今の日本ではそういった共通の大きな夢、大きな現実逃避先は存在しない。

 

これに対し今の現実逃避がまだマシなのは、これが完全なフィクションだと理解されているということだ。誰もモンスターが出てくるファンタジー世界に転生できるなんて本気で思っていない。それはそれだけ現実逃避に意識的だということだ。革命の夢や無限に続く経済発展といったフィクションを信じ現実逃避するのと比べ、今の若者は実に健全な現実逃避をしていると言えないだろうか。