AIで仕事を失うか?

人工知能は低賃金や肉体労働の職業は奪わない - はてな村定点観測所

これは確かにその通りな部分がある。高価なAIに比べて圧倒的安価である人間の労働力はそうそう駆逐されるものではない。肉体労働や低賃金労働に関しては、AIに置き換わることはないだろう。

 

一方、高給取りがAIで仕事を失うかといえば、単純にそうとも言えない部分もあるように思う。それは、ルーチンワークやゲーム的判断で済む高給取りとは、非常に大きな道義的責任を負っている場合が多いからである。たとえば医師や裁判官などが代表例だろうか。これらは大量の定まった症例や法律、判例から判断されるのでAIに向いた職業であり、実際に医療診断AIIBM Watson」は大きな業績を挙げつつある。

 

しかし実際のところ、AIの判断だけで納得して信頼するという患者はあまりいないのではないだろうか。裁判を受ける者にしても、AIに判決を下されるといくら合理的でも反発を招くことは想像に難くない。

結局、高給取りというものを考えたとき、ルーチンワークやゲーム的判断で済み道義的責任も重くない職業というものはほとんどないのではないだろうか。そしてそれらの職業で大事なのは「責任を負うこと」であるので、これはAIにはそもそも求められないものである。

 

だからAIが実務をほとんどこなせるとしても、患者が人間による判断を求める限り、医師はこれを無視してAIに仕事を丸投げというわけにはいかない。おそらく医師の手間はそのままに、AIは二重チェック役というサポート的扱いとなり医師の仕事は減らないものと思われる。

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