鈍感とウハウハ

景気の良くなった実感というのはありません - 狐の王国

この記事にあるように、多くの人々は景気について恐ろしく鈍感でマクロで見る気がないのと、常に高望みだから実際の景気と感覚がずれているだけなのだ。

 

考えて欲しい。6~7年ほど前は大量のリストラとか超円高で会社が潰れるとか、そういった不景気な話が毎日のようにあって、人々は不景気を『実感』していた。しかし今はそんなことはごく一部しかなく、たいていは人が足りなくて困っているという話ばかりである。

 

毎日、首切りや倒産の恐怖を感じていたころから考えると天と地ほどの安定感なのに、それが感じられないというのは「雇用の安定やある程度の給料はあって当たり前」というように、要求水準が高くなりすぎているからではないのか。だからハッキリと人々が『景気が良くなった』と感じられるのは、バブル並みの超好景気で新人社員が毎日タクシーで帰宅するレベルにならないと無理なのではないだろうか(バブル期の人がその恩恵をあまり感じていないようにそれでも無理かもしれないが)。

 

スペインの笑い話で、スペインの小説を読むとどの時代も不景気を嘆いているというものがあった。まあ、大航海時代以降、確かにスペインは斜陽だっただろうが本当に好景気が一度もなかったわけはない。それでも不景気の印象しかないというのは、それだけ人々の印象というものが、インパクトの強い一時期に引きずられて歪んでしまうということなのだろう。

記事中にある「人間とはなにかを得るときよりなにかを失うときのほうが強く印象に残るもの」という言葉は名言である。

 

まあ、人々がどう感じようがどうでもいいけどね。俺は株価が2,5倍という恐ろしい伸びでウハウハなので景気回復を実感しています。