世界最速のインディアン

世界最速のインディアン - 作品 - Yahoo!映画

一生に勝る5分間ってのは憧れだね。

 

この映画は誰が見ても「良い話」であり、夢を追いかける感動や人生への肯定で満ちている。しかし誰しもがそんな5分間を味わうことはできない。その5分間のためには夢や勇気といった耳触りのいい言葉を超えた狂気や悪魔との取引が必要になる。もちろん映画じゃそんなことは言わず夢への挑戦といった爽やかな部分があるだけだけどね。

 

200㎞ぐらいなら出したことのある人はけっこういると思うが、60年代にガタガタのバイクで300㎞ははっきりいって自殺行為のキチガイ沙汰でいつ死んでもおかしくない。しかしそうした狂気の先にしか人類の偉大な夢はないのも確かである。ライト兄弟も死を恐れぬキチガイだったし、フォン・ブラウンは数千人を殺してロケットを月まで飛ばした。一生に勝る5分間は人間を辞める覚悟がなければ味わえないのである。